未来の超高度情報化社会を舞台に、電脳犯罪を摘発する特殊部隊・公安9課の刑事たちの活躍を描くサイバー・サスペンス・アニメーション。原作は士郎正宗の同名コミック。95年、鬼才・押井守監督の手により映画化された「GHOST IN THE SHEL 攻殻機動隊」は、電脳化・義体化などのSF的概念にハードボイルドな探偵ドラマ色を導入。重層的な作品世界の造形やリアルなガン・アクションも秀逸で、ジャパニメーションの真価を世界に知らしめる傑作となった。TVシリーズ「STAND ALONE COMPLEX」も好評を博し、第2シリーズも製作されている。
物語の舞台は日本を元にしたパラレルワールドで、大規模な核戦争(第3次核大戦−1996年2月勃発、前年にソ連が中東に軍事介入、イスラエルを抑えて地中海に進攻しECと正面衝突後、翌年大戦)および第4次非核大戦(1999年、裕福なアジアとEC間で摩擦が生じ、同年9月に日本は核攻撃され首都圏壊滅、後にアジア諸国対EC米開戦。長期泥沼血みどろ戦争)を経て荒廃した2030年。特徴として、東京(首都圏)を舞台の中心にしていないことがあげられる。また、著者のもうひとつの代表作『アップルシード』と同じ時間軸上に位置する物語である。
SFを主体とした中にも、シリアスなプロパガンダ的背景がある一方、人間とアンドロイドの対峙で生まれる感情や差異(詳しくはゴーストを参照)などを独自なパラドックススタイルでストーリーとを紡いで展開する。 アニメ版(映画版も含む)では動的表現も重なり、アクションシーンでは細かな機器的表現のほか、映像スタイル、音楽と共にさらにアクティビティーに富んだ表現を重視している点も国内のみならず海外にもファンを作った要因といえる。
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